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ぶなの森通信 2018年7月号

お子さんと一緒に歌ってみませんか? 「は・な・う・た」

 皆さんは、鼻歌を歌っていますか? 童謡でも、ポップスでも、はたまたクラッシックの曲でも、何でもいいのです。鼻歌って、機嫌のいい時に出ますよね。 お子さんと歌う時、張り切らないであの「鼻歌」感覚で歌うと、音量や強さなどちょうどよい加減です。「歌う」というと、構えてしまう人が多いです。「わたし音痴だから音が正確に取れないの」とおっしゃる方もいますね。でも、鼻歌だったら歌えるかもしれません。 かるーく、小さい声で、がコツです。

鼻歌で何が大事か、というと、「楽しい」 がポイントです。鼻歌が出る時は、機嫌がいい時、お気に入りの物が手に入って嬉しい時、会いたかった人に会う前ウキウキしている時。 皆さんはどんな時に鼻歌を歌いますか?

私は、あの軽さがとても好きです。頑張過ぎてない軽さ。
「子育て」というと、「あー大変!」 と想像しますか? 「楽しいよねー」と言えますか?

どちらもあるでしょうね。 ただ、今まで多くのお母さんを見てると、みなさん本当に、頑張っていらっしゃいます。お子さんが、泣いたら、「私の何がいけなかったのかしら?」「私はあの子のために何をすればいいのかしら?」習い事は? スポーツはどうしましょう、芸術的なこともさせたい、文字も覚えさせたい、学校へ行って困らないように数も早く覚えさせたい。 なぜそうさせたいのでしょうか? 多くの方の答えは「子どもが大人になって困らないため」です。

小学校へ行って、みんなと同じように授業を受けて、試験もそこそこで、中学にいてスポーツや音楽に打ち込み、高校では勉強とスポーツを両立して、できたら国立大学へ行ってほしい。就職浪人なんかはせず、そのまま良い会社に就職してほしい。親の願いにキリがありません。 そして、それは知らず知らずのうちに子どもへのプレッシャーとなっていきます。言葉には出さなくても、態度で示さなくても、子どもはお母さんの身体全体から発している、強いレーザービームにすっかりやられてしまいます。そしてその結果は………チック症が起こったり、病気になったり、大きくなれば鬱になったり、結果登校拒否、引きこもりになったり。

 どの子にもその子なりの素晴らしい力があります。遺伝で受けつがれたものでなく、持って生まれたその子だけもの。子どもといえども、大人の皆さんに負けないくらいの素晴らしい才能があります。

「ぶなの森」では月に 2 回ほど「にじみ絵」の時間があります。紙の両面を水で濡らして、水彩絵の具を付けた筆を動かして画用紙に色を置いていきます。説明すると簡単ですね。ただの絵の具遊び。 そうなんです、これは画用紙の上の「色あそび」なのです。 人生初めての「色の体験」です。もっと言えば「色が語るものに耳を澄ます」 カッコいいでしょ!色は何を語ってるでしょうか? 色の変化、にじみぐあい。もちろん2,3歳の子どもたちはそんなことは全く頭で考えていませんが、ただただ色を画用紙に落としていきます。 私たち大人もやってみるのですが、 みんな声をそろえて「むずかし~」と言います。テーマ無し、自由、となると何を書いていいか分からないそうです。 無心に目的なく描くことができないのです。何か「目標、目的やテーマ」がないと書けない大人と違って、子どもたちは、それはそれは楽しそうなんです。それに比べて、うちのスタッフは(私も含めて)・・・・ みんな困った顔をします。 何回しても、何かを描こうとしてしまいます。

子どもたちは目標やテーマを持ちません、ただひたすら「今」と言う時間を楽しんでいます。

出来上がった作品は?
それはそれは、美しい、の一言です。大人が言う「上手」という領域ではありません。

大人の絵は?
当然ながら、何かを描こうとして描けなかった中途半端な絵。 いえ、これは言い過ぎかな?芸術とはこういうものなのでしょう。 プロの絵かきは、まるで子どもの様に純粋に色に向かうのでしょうね。今の絵かきさんは「売れる絵」を描く、と聞いたことはありますが。たぶん、ゴッホやピカソやそういう世界の有名な画家は、こうやって、どこかから降りてくる何かを、色や形として、キャンパスの上に表現していくものなのでしょうね。 そういう意味では、「ぶな」の子どもたちは、小さな画家と言えます。

 子どもたちは「今」を生きています。「今」を楽しんでいます。
勉強も、芸術もそれでよいのではないでしょうか? 今の楽しい気持ちが、続いて線になっていけば、その先にはきっとなにかキラキラしたその子だけにしかないものが、心の中に育っていくと私は信じています。

目的やテーマがないとできない、やる気が出ないのは大人です。私がずっと続けている「直感教育」のワークショップに行くと、ドイツの人たちは、必ず聞きます。 「これは何のためにするのですか?」 「これはなぜ子どもたちにとって良いのですか?」良い理由がないとできないのか? 効果があると分かるからやるのか? そういう思いだと、純粋に今やることを楽しめないなと思います。 大人から見て意味がないことを楽しめる、何にもならないように見えることに必死になる。それに理由はいらないと思います。 その楽しむ心こそ、子どもの未来を支える大きな力になるのだと私は思います。

ルールや規則にばかり気をとられ、常識の枠の中で苦しんでいるのが今の日本の子どもたちです。 常識の枠からはみ出して初めて、その子らしさが輝き始めます。大人は、子どもたちに自分たちの常識を押し付けることを考え直さないといけないように思います。 これからの世の中は非常識の中にあると思います。落合陽一をご存知ですか? 現代の魔法使いと呼ばれて多くの発明をしています。彼のYou Tube をぜひご覧ください。教育についてもたくさん語っています。

 さて、そこで手始めに鼻歌でも歌ってみましょう!!! ニコニコ笑顔で鼻歌を歌って、楽しそーにしているお父さんやお母さんから、子どもたちはきっと「世の中は楽しいところなんだろうなー」 「社会に出たら面白いことがいっぱいありそうだな―」と親を通して感じる事でしょうね。 子どもが社会を学ぶのは親を通してです。親がどうやって社会と向き合ってるか?それを身近で肌で感じ取っているのが子どもたちです。(この場合の子どもとは、思春期くらいまでの子どもたちです)これからの世の中を楽しくするのは、一人一人の心の中を楽しくすることから始めることだと思います。

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